2009年05月23日

100周年ジロ第13ステージ、カヴェンディッシュ新旧対決を制し、3勝目!

ジロ・デ・イタリア公式ページ

ジロ・デ・イタリア第13ステージは、リド・ディ・カマイオーレからフィレンツェまでの176Km。
久々の平坦ステージとなった今日はトスカーナ地方を通過して、これまた美しい街、フィレンツェにゴールするステージ。平坦なステージが少ない今年のジロにおいて、今日は数少ない逃げ集団とスプリンターのおりなすまったりなステージとなった。
見ているこちらも、ひさしぶりにレースを見て、逃げ集団とメイン集団とのタイム差を見ながら、なんとなくとろとろと…、寝てしまったりして(汗)



今日のステージ、逃げを決めたのはスカルセッリ(ISD)、イグナチェフ(チーム・カチューシャ)、シュレーダー(チーム・ミルラム)の3人。いずれもすでに総合タイムでは2時間以上遅れており、万一メイン集団と2時間差を付けてゴールしたとしても、総合リーダーにはなることのできない3人である。
途中最大で5分25秒まで差が開いた、というか、それくらいしか開かなかった、と言った方が正解か。それくらい今日はスプリンターのチームが逃がさない。集団の先頭はガーミン・スリップストリーム、そしてチーム・コロンビアが引いて、徐々に差を詰めていく。
残り35kmほどで先頭集団からシュレーダーがアタックするも、残り8kmほどで捕まってしまい、集団ゴールに。

それにしても、逃げ集団が逃げ続け、メイン集団が徐々に追い詰めて、ゴール前数キロで捕まえる、というステージ、ずいぶんひさびさのような気がする。ひょっとしたら、今年のジロでは最初?
たしかペタッキ(LPRブレーキズ)がジロで9勝をあげた年はこんなステージが多かったような気がする。
そして、ゴール前になるといつの間にかファッサトレインが出来上がって、アシストもいつものメンバーで、「グストフ!オンガラート!ヴェーロ!ペタッキ!!」と名前を叫びながら、また決まってしまった、ファッサトレイン!と思いながら、ペタッキのステージ優勝の瞬間を見てたような気がする。

ゴール前、そのペタッキは今年は一人きりのことが多いように見える。もちろんチームがディルーカの総合にシフトしているというのもあるのだろうけど、かつてのファッサトレインを思えば、なんか悲しい気もする。
一方、ファラー(ガーミン・スリップストリーム)はミラーに、アエド(チーム・サクソバンク)はゴスに、そしてカヴェンディッシュ(チーム・コロンビア)はレンショーに守られながらスプリントに。
一瞬ガーミンが前に出るが、後ろではクイックステップとチーム・カチューシャだろうか、激しく位置取り争いをしている。危険危険…(汗)

残り300mでレンショーが取り返す。このとき、ペタッキの前にゴスに引かれたアエドが入ってきてペタッキの進路がふさがれた。
それを知ってかどうか、レンショー、カヴェンディッシュを発射。
カヴェンディッシュ、加速するも、デーヴィス、そしてそれを追い抜いてペタッキが追い上げて来る。カヴェンディッシュにペタッキが並びかけた。しかし、すでにゴールライン。
最後、カヴェンディッシュ、先頭でゴールラインを通過。右手を挙げてステージ優勝を喜ぶ。やはり強い。序盤落車したようだが、そんな雰囲気をみじんも感じさせない、見事な勝利だ。
新旧スプリンター対決はまたもやカヴェンディッシュがペタッキを押さえて見事今年のジロ3勝目。ペタッキはステージ2位、3位にはデーヴィス。

総合成績は、総合上位の選手たちは、カヴェンディッシュらスプリンターから8秒遅れでゴール、ということで変わらず。
総合リーダーは今日もメンショフ(ラボバンク)、総合2位は34秒差でディルーカ(LPRブレーキズ)、総合3位は40秒差でライプハイマー(アスタナ)となった。
関係ないけど、この3人も、
 メンショフ…ブエルタ・ア・エスパーニャ
 ディルーカ…ジロ・デ・イタリア
 ライプハイマー…ツール・ド・フランス
という印象が強くて、この3人が総合上位を占めてるのが不思議な感じである。
総合スプリント賞のディルーカ、総合山岳賞のガルゼッリ(アクア・エ・サポネ)、総合新人賞のロヴクヴィスト(チーム・コロンビア)も変わらず。
ただし、総合スプリント賞の方は、2位ペタッキ、3位カヴェンディッシュが徐々にあがって来た。とはいえ、今後スプリンターのステージはすくないので、ディルーカを逆転するのは難しいのかも…

ということで、ひさしぶりにジロらしい逃げと追走のパターンにはまった、まったりステージでした。
なんとなく今年のジロは、平坦ステージが少なく、総合成績に影響のあるステージが最初から多かったせいか、やたらにピリピリムードがただよう感じでした(ミラノでのあの騒動はその裏返しなのかも…)。
今日は、途中、チオーニ(ISD)やカールストローム(リクイガス)が地元を通ると言うことで前に出たりするシーンもあったりして、久しぶりに「あ〜、ジロやん」と言った感じだったのかもしれません。

しかし、明日の第14ステージはまたまた山岳ステージ。しかもゴールのボローニャは登ってゴール、ということで、再びピリピリなジロが戻ってきます。
4kmほどで200m以上登るゴール前の登り、ディルーカとかクネゴ、ガルゼッリあたりが得意そうな気が。果たしてどうなるのでしょうか。楽しみです♪
posted by ばりさく at 02:00| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車ロードレースなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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