ツール・ド・フランス第7ステージは、バルセロナからアンドラ・アルカリスまでの224km。
スペイン2日目はバルセロナを出発して徐々にピレネーに近づき、最後は仏西国境にある小国アンドラにゴールするステージ。
最後は頂上ゴールということで、総合争いに変動があるのは必至。またその総合争いの隙を突いて逃げを決める選手が出て来るか、期待していたステージだったのだけど…
今日は誰がなんと言っても、一番はB.フェイユー(アグリチュベル)だろう。
序盤のアタック合戦から抜け出した9人の選手の中でもB.フェイユーは今年からプロになったばかりの一番の若手。大きいレースはこのツール・ド・フランスが初めてという選手だ。
逃げが容認されて最大で12分まで開き、最後のアンドラへの登りの手前でも11分台の差。ひょっとしたらこの集団、逃げ切れるかも…、とは思ったのだけど、逃げ切るとしたら、マルチネス(エウスカルテル)とかノチェンティーニ(AG2R)、グティエレス(ケースデパーニュ)、ケルヌ(コフィディス)とかだと思ってたし、B.フェイユー?誰?という感じであった。
ちなみに同じアグリチュベルのスプリンター、R.フェイユーがお兄さん、だそうな。
最後の頂上ゴールへの登りに入って、メイン集団はアスタナがコントロール。パウリーニョ、スベルディアが集団を厳しく引きだすと、メイン集団はどんどんばらけていく。多くの選手が次々と遅れ、マイヨジョーヌのカンチェラーラ(チーム・サクソバンク)もやはり遅れて行ってしまった。
アスタナはエースのコンタドールもだが、ツールに復活したアームストロングも好調、クレーデンもライプハイマーもしっかりとついている。A.シュレック(チーム・サクソバンク)やエヴァンス(サイレンス・ロット)らも仕掛けられない状態。
そして先頭集団とメイン集団との差は徐々に詰まっていく。
そんな中、残り6kmを切ったところでB.フェイユー、先頭集団からアタック。あれ?このアグリチュベル、誰だっけ?と思った人も多かったに違いない。選手たちの間でもひょっとしたらノーマークだったのかも。
ところがこのB.フェイユーのアタックが強烈だった。後ろから残りの選手たちが追いかけるが、フェイユーのペースが早くて着いていけない。あっという間にフェイユーと追走集団との差はじりじりと離れていく。
一方メイン集団からはエヴァンスがアタックをかけるが成功せず、アスタナが引き続ける中、今度はマイヨジョーヌを狙ってコンタドールがアタック。メイン集団ではエヴァンスらが追走するが、コンタドール、早い。メイン集団ではアームストロングが押さえに回り、コンタドールとメイン集団との差が開いていく。
コンタドールの総合での争いは前で逃げているノチェンティーニ。前日まで2分54秒コンタドールから遅れているノチェンティーニだが、今日はまだ3分以上遅れている。
コンタドールはそのノチェンティーニに追いついて、マイヨジョーヌを取りたいところ。
その前に、先頭でアンドラ・アルカリスのゴールに現れたのは、なんとB.フェイユーだった。後ろからはかろうじてケルヌが追い上げるが、その差は大きい。
フェイユー、初めてのステージ優勝をアピールするかのように両手の人差し指をたててそれを何度も振り、両手を広げ、その手で拳を握ってガッツポーズでゴール。
なんと新人の選手がツールの大舞台、それも山頂ゴールのステージでのステージ優勝を序盤から逃げ続けて獲得してしまった。凄い!
もちろんアグリチュベルで、総合成績がアグリチュベルではトップ。明日からモローやヴォゴンディがアシストについたりして(笑)
ステージ2位はフェイユーに追いつけなかったケルヌが5秒差、3位はフロリンガー(チーム・ミルラム)が25秒差、そして4位にノチェンティーニが26秒差でゴール、後続を待つ。
一方、意外にも必死の形相でマイヨジョーヌ獲得のために独走でメイン集団から逃げ続けるコンタドール、しかし、ノチェンティーニから3分遅れでゴール、総合でノチェンティーニに追いつけない。総合2位にいたアームストロングはノチェンティーニから3分21秒遅れ、こちらも及ばない。
ということで、総合リーダーにはこちらも序盤から逃げ続けたノチェンティーニが初のツール・ド・フランスで獲得した。2位は6秒差でコンタドール、3位は8秒差でアームストロング。どちらもえらい僅差である。
総合山岳賞には今日の山頂ゴールを制したB.フェイユーがオジェから山岳賞ジャージを奪った。総合スプリント賞のカヴェンディッシュ(チーム・コロンビア)と総合新人賞のマルティン(チーム・コロンビア)はジャージを守った。
ちなみに日本人選手だが、別府(スキル・シマノ)は23分23秒遅れの108位でゴール、総合では37分33秒遅れの156位、そして新城(BBOXブイグテレコム)は28分29秒遅れの174位でゴール、総合では38分34秒遅れの161位となった。
まあ、彼らのステージではないので、この順位は妥当なところでしょう。
それにしても、B.フェイユー、すばらしい逃げでした。明日の朝にはひょっとしたらマスコミの寵児になってるかもしれません。
まだ、新人の選手と言うことで、ひょっとしたらこれから大活躍する選手になるかもしれません。テレビでは「ヴィランクの再来」と言ってたと思うのだけど、ひょっとしてそうなるかも…♪
新城選手もタイプは違うけど、新人ということで、ちょっと対抗意識が出てきて、次のスプリントステージでは活躍したりして♪
明日のステージも山岳ステージ。ただ、最後は下りなので、今日ほどの争いはないかもしれないけど、何が起きるかわかりません。
明日のステージも、楽しみです♪



