ツール・ド・フランス第9ステージは、サン・ゴダンスからタルブの160.5km。
途中、1級のアスパン峠、そして超級のツール・マレー、とツール・ド・フランスのピレネーでは毎年おなじみの峠を越えるステージ。
ただし、ツール・マレーを越えた後は70.5kmもの下り。70.5kmって、東京から電車に乗ると大磯の向こうまで行ってしまう距離。その長さが最後。微妙な争いになった。
レースは超級の山岳ツール・マレーを登る途中でペッリゾッティ(リクイガス)とフェドリゴ(BBOXブイグテレコム)が逃げ集団から抜け出し、2人で山頂を通過する。追走集団は3分ほど、そしてメイン集団は5分ほど遅れて山頂を通過する。
この時点で先頭2人の逃げは有利か、と思っていたのだけど…
追走集団にはテンダム(ラボバンク)がいたのだが、そのテンダムが下りの途中で激しく落車、これによりスプリンターのフレイレを擁するラボバンクが追走。さらにこれに集団に残ったロハスを擁するケースデパーニュが加わって、追走を始める。
この追走はかなり強力で、早々に追走集団を飲み込んで、後は2人、と先頭の2人を追い上げていく。タルブへの下りは比較的直線的で追い上げていくメイン集団に有利なのか、タイム差は徐々に詰まっていく。残り20kmほどで2分半ほどまで縮まり、ひょっとしたらメイン集団、追いつくんじゃ?と思わせる。
ところが、ここで追走する選手が限界に来てしまったのか、ここから徐々につまり方が遅くなっていく。それでも徐々に詰めていくものの、残り4km、先頭2人とメイン集団との差が40秒ほどになったところでA.シュレック(チーム・サクソバンク)がパンク。
総合に関わる選手のトラブルということで、メイン集団は一旦待つ形に。そしてここで2人の逃げはほぼ確定した。
そのままペッリゾッティとフェドリゴの2人はゴール前1km、フラムルージュの下を通り過ぎる。ここでフェドリゴが前に出ると、ペッリゾッティ、その後ろについて牽制。前に出ない。
そのまま少しペースは緩やかに、そして2人の間の緊張感はずんずん高まっていく。
ゴール前に緩やかな右カーブがある。これを曲がると後は直線でゴールまで。そのカーブで仕掛けたのはペッリゾッティ。カーブを使って一気に引き離そうとする。
しかしフェドリゴ負けていない。しっかりペッリゾッティの後ろに着く。
最後の直線に入って、ペッリゾッティの右からフェドリゴがアタック。これにはペッリゾッティ、着いて行けない。
そのままフェドリゴ、ゴールラインを通過、両手を挙げてガッツポーズ。元フランスチャンピオンが2006年以来のツール・ド・フランス2勝目をあげた。2位は首をかしげてうなだれながらのゴールになったペッリゾッティ。そしてステージ3位はその34秒後に集団でなだれ込んできたスプリントを制したフレイレ。
総合成績上位の選手は結局この集団でゴール、ということで、総合上位の成績は変わらず。総合リーダーはノチェンティーニ(AG2R)、2位に6秒差でコンタドール(アスタナ)、3位に8秒差でアームストロング(アスタナ)。
明日は休息日で、その後は平坦ステージがしばらく続くので、ノチェンティーニ、微差でのマイヨジョーヌをキープしそうな勢い。
総合山岳賞は昨日のケルヌ(コフィディス)に変わってマルチネス(エウスカルテル)がゲット。やはりピレネーということで、ここ数日日替わりで山岳賞が変わっていっている。
総合スプリント賞のフースホフト(サーヴェロ)、総合新人賞のマルティン(チーム・コロンビア)は変わらず。
ちなみに日本人では、新城(BBOXブイグテレコム)が18分48秒遅れの123位でゴール、総合では1時間17分56秒遅れの146位、そして別府選手は24分57秒遅れの140位でゴール、総合では1時間23分4秒遅れの157位。
知らない人が見たらかなり遅れてしまっているように見えるが、新城と別府の本領は平坦ステージ。山岳ステージでの遅れは対して影響ない。というか、総合タイムはあまり関係ない。
それにしても、昨日に続いて小集団のスプリントとなったステージでした。
最後、元フランスチャンピオンのフェドリゴ vs 「イタリアの貴公子」ペッリゾッティのゴール前での争いはなかなか凄かったです。最後はフランスのフェドリゴが優勝。これでBBOXブイグテレコムは2勝目。アラシロ効果でもないでしょうけど、今年のBBOXブイグテレコムは例年にも増して活躍しているような気がします。
というか、ツール・マレー、通ったんですねえ(「落車」してました(涙))
リモージュまで移動した後、明日の休息日を挟んで明後日からはフランスを横断する平坦コース。久しぶりに別府、そして新城のゴール前でのスプリントの活躍が見れるのでしょうか。
休息日明けのステージが楽しみです♪



