2009年07月19日

ツール・ド・フランス第14ステージ、イワノフ独走で勝利、ヒンカピー、5秒に泣く!

ツール・ド・フランス公式ページ

ツール・ド・フランス第14ステージはコルマールからブザンソンまでの199km。フランス東部の山間部からスイス国境近くを通り、最後はアルプスの近くの、時計と音楽祭の街ブザンソンへゴールするステージ。
途中、丘陵地帯が多く、アップダウンが多い。それでもアルプスの山岳ステージを前にして最後の平坦ステージ。逃げを狙う選手たちがアタックをかけるステージとなった。

今日のステージははまさか、と思ってたマイヨジョーヌを争うレースとなった。
序盤の雨の中、序盤で逃げを決めた選手たちの中で、ヒンカピー(チーム・コロンビア)がノチェンティーニ(AG2R)から5分25秒遅れの28位、ルメヴェル(フランセーズデジュ)は6分3秒差の30位につけている。
ただし、一番総合タイムの良いヒンカピーで5分25秒差、まあ、最後に集団スプリントをしたいメイン集団が追いついてきて、ひっくりかえることなどないだろう、と高をくくっていた。
それはノチェンティーニを擁するAG2Rの選手たちも同じだったかもしれない。結果的にメイン集団はアスタナがゆるやかに引く展開となる。そして先頭集団とメイン集団との差はじりじりと開いていった。

その差は途中の3級山岳ブラモン峠を越えた60kmあたりで8分以上に広がり(テレビで11分以上の差が出ていたが、あれは間違いだろう…)、さすがにAG2Rがメイン集団を引きながら追走。ただしその引きもそれほど強くない。要するに今日マイヨジョーヌさえ守れれば、という感じである。
スプリンターのチームもスプリンターのベンナーティ、チオレックのいるリクイガスやチーム・ミルラムはもちろん、チーム・コロンビアはヒンカピー、サーヴェロはルールストン、ガーミンはマースカントと、どのチームも引きそうにない状態に。
ということでメイン集団の先頭はAG2Rが引いたり、アスタナがまた引き出したり。これではスピードは上がらない。残り35kmでも先頭12人とメイン集団との差は7分。逃げ切りが濃厚になってきた。いや、下手をするとヒンカピーがマイヨジョーヌということもあり得る。

一方、先頭集団はノチェンティーニと同じチームのロッシュが引かないものの、比較的順調なローテーション。そのローテーションを一番引き、下がるときも全員を激励しているのがベテランのヒンカピーだ。
メイン集団ではついにAG2Rが全員を上げて先頭集団を引き始める。しかし、まだ全力ではないのだろう。その差はあまり縮まらない。残り15kmほどでもまだその差は6分40秒。少なくとも逃げ切りは確実になった。
そんな中残り12kmでマースカントがちょっとした登りを使ってアタック。いよいよステージ優勝をめぐる争いが始まる。ルメヴェル、ロッシュらもアタックをしかけるが、いずれも決定的なものにならず、ウィレムス(リクイガス)が遅れて11人となった集団は一瞬動きが止まる。

その隙を逃さなかったのはロシアチャンピオンジャージのイワノフ。ルールストンの後ろ、道路の一番右端から渾身のアタック。一気に差を広げる。残された集団からはティンメル(スキル・シマノ)、遅れてルールストンが追走。しかし、ベテラン34歳にして独走力の強いイワノフとの差はじりじり開いていく。
ルールストンとティンメルは追走集団に戻り、チオレックが遅れて9人になった状態でイワノフを追走する。しかし、今年のアムステルゴールドレースを独走で勝ったイワノフに及ばない。
そのままイワノフ、先頭でゴール前へ。右手を1本たてて「俺が一位だ!」と言わんばかりに天を差し、最後は十字を切ってゴール。イワノフ、今年はアムステルゴールドレース、そしてツール・ド・ベルギーに続いてのステージ優勝はツール・ド・フランス2回目のステージ優勝となった。
チーム・カチューシャにとってもこの勝利がツール・ド・フランス初勝利である。

続いて8人が16秒遅れて、2位ロッシュ、3位ルールストンでゴール。ヒンカピーもこの集団8位でゴール。メイン集団次第ではマイヨジョーヌの可能性もある。後続を待つ。
そのメイン集団は残り5kmほどでガーミンがウィギンスの4位、ヴァンでヴェルデの7位を守るために集団を引き出した。
最後は集団スプリントに。その先頭をカヴェンディッシュ、続いてフースホフト、イワノフから5分36秒差でゴールする。斜行して前に入ったカヴェンディッシュにフースホフト、怒りの表情。
この集団に総合上位の選手たちもゴール。
ヒンカピーがゴールしてからは5分20秒後。ノチェンティーニとヒンカピーのタイム差は5分25秒…
ということで、マイヨジョーヌのノチェンティーニ、わずか5秒差でマイヨジョーヌを守った。惜しくもマイヨジョーヌを取れなかったヒンカピーは5秒差で総合2位。そして総合3位は6秒差でコンタドール。

総合スプリント賞のフースホフト、総合山岳賞のペッリゾッティ、総合新人賞のマルティンはそれぞれジャージを守った。
また日本人選手は、メイン集団内で新城(BBOXブイグテレコム)が84位、別府(スキル・シマノ)が86位でのゴール。総合成績は新城が1時間34分57秒遅れの141位、別府が1時間36分42秒遅れの145位となった。

それにしても、イワノフ、独走の逃げが決まると強いですね〜
ぐっと脇を締めて全力で走る姿は、まるでロシアの秘密兵器と言った感じ。凄いです。すでに34歳のベテランなんですが、あの独走力はまだまだ超一級クラス。これからも活躍しそうな勢いです。
ノチェンティーニとヒンカピーとのマイヨジョーヌ争いはなかなかドキドキものでした。結局そのタイム差はたった5秒。
ヒンカピー惜しくも2006年以来のマイヨジョーヌを取ることはできませんでした。きっと結果を知ってがっかりしたことでしょう…
これでノチェンティーニ、8日連続でマイヨジョーヌ、ってイタリア人では一番長くマイヨジョーヌを来たことになるようです。

ただし、そのマイヨジョーヌも、明日守るのはきつそう。なにしろ明日はいよいよアルプス初日で、しかもヴェルビエへの山頂ゴール。ついにシャンゼリゼでのマイヨジョーヌを狙う選手たちの争いが始まりますねえ〜♪
日曜日のヴェルビエ山頂ゴールに始まってモン・ヴァントゥの山頂ゴールで終わる、むちゃくちゃ厳しい一週間。なんとか新城選手と別府選手も残って、最後シャンゼリゼでのパレードを見たいものです♪
posted by ばりさく at 02:15| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車ロードレースなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック