2007年07月28日
ツール・ド・フランス 第18ステージ。カザル、フランス人2勝目を飾る!
ツール・ド・フランス公式ページ
今日の第18ステージは、カオール〜アングレームの211km。
明日は個人タイムトライアル、そして明後日はパレードっぽく走った後にシャンゼリゼの周回ゴールということで、普通のステージはこれが最後となる。特にまだ勝ってない人で力が残っていたら、優勝をねらいたいところ。
フランス南部の多少起伏のある(って、私の場合、「お前走ってみろ」といわれても厳しいだろうが)コースを通って、毎年コミックフェスティバルが行われることでも有名なアングレームにゴールするコース。
途中、中南部フランスの景色がすばらしい。おそらく日本から観光で行く人は通ることもないところなんだろうけど、ちょうど天気もよく、美しい丘陵地帯や町、さらにはあちこちに点在するお城や寺院、そしてなんといってもツールはひまわり畑でしょ!ということで、景色も楽しいツール・ド・フランスの1ステージだった。
さて、レースの方は序盤からボーヘルト(ラボバンク)、メルクス(T-モバイル)、カザル(フランセーズデジュ)、ルフェーブル(ブイグテレコム)の4人の逃げがきまったようだ。なかなか優勝出来ないまま今年で引退するボーヘルトとメルクスに、なかなか優勝できないフランス人のカザルとルフェーブル。
総合タイムもボーヘルトが27分50秒差だが、残り3人はいずれも2時間以上遅れている、ということもあって、総合リーダーの、今日はついにマイヨジョーヌを着たコンタドールを擁するディスカバリーチャンネルのアシストたちも非常にゆっくりした引き、ということで先頭4人とメイン集団の間はどんどん開いていき、最大で17分30秒を超える差に。
ここまで来るとボーヘルトの総合タイムが総合5位のスベルディアのタイムを脅かすということでメイン集団が残り50kmを切ったあたりで、その集団の前にエウスカルテルの選手たちが全員あがって集団を高速で引き出す。これで先頭4人とメイン集団との差は徐々に詰まっていくが、さすがに追いつくことは不可能そう…
こうなってくると、先頭4人の逃げ切りが濃厚になって、いよいよ4人の争いとなってくる。
それでも先頭交代で逃げ続けていたのだが、残り10kmでボーヘルトが最初のアタック。しかし、すぐに他の選手が追いつき、その後もしばらくローテーションを続けてゴールに向かう。残り6km付近で今度はルフェーブルがアタック、これもきまらずまた4人に。このあたりからいよいよ牽制とアタックの掛け合いが始まった…
残り3kmを切って、カーブと中央分離帯を利用して今度はカザルがアタック、このアタックは強力で後ろと差が開いてしまった。それをボーヘルトが猛然と追う。その後ろにルフェーブルが着こうとするが、ボーヘルトに追いつけない。メルクスはルフェーブルの後ろで追走。しかし、ゴール前1kmの手前でボーヘルトらがカザルに追いつき、いよいよ、ゴールスプリントへ。
逃げていたカザルがそのまま先頭を引き、その後ろからボーヘルト、さらにルフェーブル、メルクスが勝機をうかがう。そのままどんどん距離が縮まっていく。残り1kmが結構上り坂で、なかなか後ろからのアタックがかけられないのだ。
カザル、後ろを振り向いて様子をうかがうが、誰もアタックしようとしない。カザルの後ろはボーヘルト、そしてルフェーブル、メルクス…。そんな状態のまま残りわずかに。ここで先頭のカザルがアタック、このアタックと上り坂にだれもカザルについて行くことが出来なかった。加速したカザル、一気に残り3人との差をつけてゴール。両手を激しく挙げて勝利の喜びを表す。その後ろにはボーヘルトの白い歯、という見慣れた光景が…
カザルの勝利は今年のツール・ド・フランスでのフランス人2勝目。ちなみに1勝目は第10ステージ、マルセイユのゴールだったが、そのときもカザルは大逃げの逃げ集団に入り、ヴァスールに負けてステージ2位となっている。
ステージ2位はメルクス、3位はルフェーブル。
総合成績上位陣の含まれるメイン集団はカザルから8分34秒遅れでゴールに。集団の先頭はボーネン(クイックステップ)が取り、パリでのマイヨベールをぐっと手元に引き寄せたのだが、ここで思わぬ上位の選手たちにタイム差が。
ゴール直前の登りでゴールスプリントを行った選手とそれを行わなかった選手たちの間でメイン集団はいくつかの集団に分断されてしまった。総合2位のエヴァンス(プレディクトール・ロット)はボーネンたちの集団と同じタイムが着いたのだが、間にイノー(クレディアアグリコル)をはさんで2人後ろだったコンタドールは、イノーとの間に差が開いたとして、1つ後ろの集団扱いとなり、エヴァンスとタイム差が着いてしまった。そのタイム差は3秒。
ということで、総合リーダーはコンタドールのままだが、総合2位のエヴァンスとのタイム差が3秒縮まり1分50秒となった。この差が果たして明日影響してくるのだろうか。ひょっとしたら、この後訂正があるかもしれないけど…
総合3位はライプハイマー(ディスカバリーチャンネル)。順位はともかく、パリでの表彰台はトラブルがない限りこの3人で決まった感がある。
それにしても、メルクスとボーヘルト、最後までがんばったのだけど、優勝できなくて残念でした。特にボーヘルト、途中からはラスムッセンの最終アシストとしてすばらしい活躍を見せていただけに、昨日はがっくりだったのではないかと思ってしまいます。= 今日のステージは心機一転、逃げを決めたのですが、やはりアシストで力を使ってしまったのが効いてたのでしょうか、今回もまた優勝者の後ろに焦点の関係でぼやけて写っているボーヘルトの白い歯を見てしまいました。残念。
さて、いよいよ明日は今年のツール・ド・フランス最後の決戦、個人タイムトライアル。
前回の第13ステージのタイムトライアルではエヴァンスはコンタドールに対して1分4秒の差をつけたのですが、果たして明日はコンタドールが24歳でのツール制覇を決定づけるのか、それとも最後の最後で大逆転があるのか…。楽しみです♪
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